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時間はないがプリキュアレポート第13話『真実が明かされます! キュアムーンライトの招待!!』。(第11話と12話はいつかそのうち!)
心の大樹を探しに父親が家を出て早三年。
今も父は帰らず、月影さんは母親と二人で過ごす日々を送る。
出だしからいきなり重い……。
心の大樹とか、どこの世界にあるかも分からんものを探しに行った父親の痛々しさがなんともいえず、そりゃ月影さんだって暗い子になっちゃいますよ、という感じ。
やだなー、お父さんが心の大樹を探しにいなくなっちゃうの。
まだSASUKEでお父さんが仕事辞めちゃう方がいくぶんマシな気がする。
そんな波乱万丈な人生を送るお父さんは、体格からして砂漠の使徒を束ねるあの心広い博士にすっごく似ている。
キュアムーンライトには手を出すなと言うし。しかし、そうすると冒頭で自分の娘に手にかけたという矛盾が生じる。
きっと娘が死んだように見せ、プリキュアの種を割ることで娘をプリキュア事件から除外できるように仕向けたのだろう。『そして誰もいなくなった』的に。
さて、世間話のような切り口で新プリキュアをサポートしてほしいと頼まれた月影さんは、しかし、前戦での心の傷が癒えていないと供述し、キュアフラワーの頼みを断ってしまう。
プリキュアの種が壊れては変身はできない。
つまりそれは心の傷が癒えない限りプリキュアになれないということなのだろうか……?
ダークプリキュアにおびき出されたそんな月影さん。
でも、変身しなくてもスナッキーくらいなら倒せちゃう。だって女の子だもん。
ノーマル状態であの戦闘スキルです。いやはや。プリキュアとは何だったのだろうか……?
ルミナスよりか強いんじゃないのか。
でも、酒井くんでさえもスナッキー倒せたんだし、ひょっとしたらスナッキーってものすごく弱いのかもしれない。
しかし、さすがの月影さんでも生身ではダークさんは倒せない。
ブロ子もマリ子も、S☆S張りに飛んばされていく。
そんなときにおなじみいつもの絶望先生仮面様。
これで正体がコッペ様じゃなかったら、逆にコッペ様何もしてなさ過ぎてすごいなぁ。
そんなことを思っている間に、彼は4人のプリキュアに戦線離脱の機会を与えた。
ダークさんの「お前は私だからだ」という不気味な言葉だけが残り、戦いは第2幕へと移っていく……。
そういえばコスチュームも微妙に二人でシンメトリーになるっぽいし。
プリキュアの種は、たとえ割れたとしても呼び合うらしく、プリキュア×2はダークさんへの再戦を余儀なくされた。
それでまあ、ボコスカ戦うわけだ。
S☆Sのような戦闘シーン。砂埃とか吹き飛ばされ方とか、手からエネルギー弾を撃つところとかがゴーヤーン戦みたい。
しかし、ダークさんの方が一枚も二枚も上手だったようで、特訓の成果も空しく二人は空中分解。
またしてもアーマーブレイクの時間です。
ところが後少しというところでダークさんはサバーク博士の命令で帰ってしまう。
「キュアムーンライトには関わるなと言ったはずだ」
と寛大な博士のどなり声。
どう考えても、今、手にかけているのはブロ子とマリ子だろうにという突っ込みすら許される暇はなく、すなおに立ち去るダークプリキュア。
謎が謎を呼び、砂漠の使徒への不安は募るばかり。
それでもムーンライトの正体が明確になったので多少は伏線を回収したといえるだろう。
それにしてもストーリーが進む回は、戦闘がメインになって内容が薄くなっちゃうなぁ。
二頭追うものは一等も得ずよりかはずっといいけど。HCはそういう方針みたいだし。
だから、そういう意味でストーリーと内容の両方をマッチさせた上にイイハナシに仕上げた4話の印象が一番いい。