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「お父さんも疑い深い人ですね」
「おまえほどじゃないさ」



 法月綸太郎の冒険です。
 読みかけだったのを読了。
 クイーン張りの論理、限定を繰り広げる純犯人当て小説としての名声を轟かす名作。
 少なくとも僕はそれを期待して読みました。
 犯人当ては読者のためのゲームです。
 言いかえれば、読者を納得させるゲームのはずだ。
 これに固執しつぎるとよくはないが、しかし、そうすることでその調節が可能になると信じている。
 それゆえ、僕は少々、こういうテイストに中毒になるべきな気がしてやまない。
 これは、その感触を実感したくて読んだ。
 読みやすく、面白い。
 また法月シリーズは読みたいと思う。