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ドッペルゲンガー宮 《あかずの扉》研究会流氷館へ (講談社文庫)
- 作者: 霧舎巧,はやみねかおる
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/06/13
- メディア: 文庫
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この本を読み返す。
0時から7時まで。(9月1日の)
何度も思うけど、このトリックは前から考えてたんだけどなぁ。
スケールの大きなトリックと、論理と、どんでん返しと、キャラを程よく混ぜるこんな感じになるよって作品。
これを読んで思うことは──
・スケールの大きなトリックを納得させるポイントは、それが単純明快であること。
僕もこんなの大好きで、特に中学のころ、いっぱいいっぱいめいいっぱい考えたからよく分かるけど、
何かの巨大版、もしくは、何かとは逆に大きい方が動くよっていうのが単純明快の王道だ。
あとは、それを実現させそうなディティールの説明があれば結構魅せられる。専門的な装置の議論をするとそれっぽい。
・どんでん返し、というか、事件の結末には、少々鬱陶しくても細かいところまで説明する必要がある。
しかし、あまりに鬱陶しずぎたら好きじゃないから。スマートに決めたいところだ。しかし、このことは大事なことな気がする。
あ、あと、読んでて、頭の悪い叙述を結構思いついた。
しかしまあ、この内容だとこれだけ分厚くなるんだよね。
それにしても、この人は学園ものに走っちゃったんだよなぁ。
霧舎さんは、これしか読んでない。他の『あかずの扉』シリーズは読んでおいた方がいいかもしれない。結構、トリックがかぶってそうだ。