トンカツの好きな犬と天ぷらの好きな猫が将棋で対決しました。勝ったのはどっちだ?
プリキュアレポート第9話『スカウトされたお父さん! お花屋さんをやめちゃいます!?』。
どう見てもS☆Sなタイトルで、ネット上ではつぼみのお父さんがついに心の種を排泄するのではないか(それはスカ×ロされたお父さんですね、はい、ごめんなさい)と大騒ぎした第9話だが、そのクオリティーは第4話に引きを取らない名作。日曜日の朝に度肝を抜かれたプリキュア七年生が多数いたことだろう。
演出がうまかったなあと思う。よく動くし。
かつて教授だったつぼみの父を訪ねてきた小畑さん。彼の就いた第一志望の職場は、大好きだった花の仕事。
だが、彼は新種の花の研究をしたかったのだが、仕事は営業。
新社員である彼は雑務で追われる日々を過ごす中、他社の花会社に負けないためにつぼみの父に会社への協力を請うのであった。
でも、それは大人の理屈。
それに対し、かつては花の会社の大手に勤めていた母親、花関係の教授をしていた父親を持つつぼみにとって、ゆっくりと家族が一緒に過ごせる日々が何よりも大事だったのだ。
「君は子供だから分からないかもしれないけど」のシーンのつぼみの表情の変化とか、その後の、両親が出張ばかり行く悲しみとか、演出は普通にうまい。
普通にコッペ様がいるんだけどね。
子供の理屈と大人の理屈を描きつつ、どっちも解決させたという点が秀逸だったと思う。
研究をしたいが、今の会社の立場では言えない。
花に対する気持ちが強いから、言うのが怖い。
怖くて本当の気持ちが、思いが強いだけに言えない。
これはかつてつぼみが抱えていたわだかまりでもある。共感を覚えたつぼみは「利用できる心の花があれば利用するのさ」というコブラージャに堪忍袋の尾がプッチン。
それに合わせ、遅れないように必死でえりかも「海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界よ!」と、きっと鏡の前で何度も練習してきたのであろう振付けとともに宣戦布告。
ついにエネルギー弾を放つようになったプリキュア×2によって、最速デザトリアンはあっさり天に召されてしまった。
しかし、あれですな。回数を重ねるごとにちゃんとキャラが成長してますな。
つぼみはえりかのアドバイスで自分の気持ちをはっきり言えたし、えりかもつぼみとのすれ違いを糧に空気を読んだというか、相手の気持ちを考えようとして、アドバイスできたし。
ふたりの成長を重視するという前情報はあながち嘘ではなさそうだ。
いろいろと語るべきことはいっぱいあるけどねぇ、今回の話。
最後の心の種をココロポットに入れたのは誰だとか。どう考えてもおばあちゃんの手じゃなかったし、プリキュアには被害者らの目の前にいたというアリバイがあるし。つまりあそこにはプリキュアの正体を知る第三者がいたという限定ができるわけですね、エラリイ。
いやぁ、いい出来だよ第9話。
第4話の次に好き。
で、トンカツの好きな犬と天ぷらが好きな猫が将棋で対決しました。勝ったのはどっちだ?の答えは何なんだろう。
というかトンカツが好きなことと犬であること、天ぷらが好きであることと猫であること。さらに将棋で勝負することの5つの要素が答えに絡んでこなくっちゃいけないと思うんだけど、どうなんだろう。
さて、来週は対決ダークプリキュア。
プリキュア対プリキュアは、TVじゃ初めてだよね。
予告のダークプリキュアが第1話の使いまわしだったのが少々心配。
ついにシフレがマントになるのか。まあそんなわけあるまい。