プリキュアレポート
プリキュアレポート第10話『最大のピンチ! ダークプリキュアが現れました!』。
ダークプリキュア……その存在を語るには、3年前のあの映画に触れなくてはなるまい。
5の『鏡の国の大冒険』。シャドーの力により創られたプリキュアのコピー、ダークプリキュア五人集のことだ。
少年漫画の王道を徹底しただけでなく、内容も主題もはっきりしていてなかなかの出来だった。
問題があるとすれば、なぜ少女向けなのに少年漫画の王道なのかというプリキュアの根本的な疑問と、プリキュア対ダークを一人一人5か所で戦っていたため、ブリーチ状態だと揶揄されるところだろう。
そんなダークプリキュアがメインで出てくるシリーズ。それがHCの特徴の一つでもあった。
砂漠の使徒を撃退してきて早10話目。
そろそろ環境の変化にも慣れてきたつぼみとえりか。そんな二人は改めて自分たちの目的を見つめ直します。
心の花を守ること。心の大樹を咲かせること。
そのために、お互いを信じ合うのだと、改めて花畑で誓うのでした。
一方で、恐ろしい力を持つダークが何をやるのかと思ったら、サッカー部の練習の邪魔や花畑を枯らすこと。
目的はプリキュアの名前を最悪のものにおとしめるというなんとも小さな手段に出たのだった。
その動機は「プリキュアなど、くだらんということ、教えるためにな」らしい。お前も一応プリキュアだけどな。
初めてデザトリアン以外の敵に対峙したつぼみえりかは変身する前に、妖精を人質(妖精質?)に。
心の種と妖精を交換すると条件を出された二人は植物園で、複雑な思いをぶちまける。
妖精たちは助けたいが、妖精なしではHCは変身できない。
さらに「目的もなくプリキュアをやっている」とダークに指摘されたことが、やはりつぼみの心にひっかかっているのだった。
もちろん目的もなくプリキュアをやってる猛者は今のところいない。彼女たちにも心の大樹を守るという使命がある。
真の友情とはなにか。ゼラニウムの花言葉をきっかけに二人は、自分たちをこれまでずっと信じてくれていた妖精たちを助けるという踏ん切りがついたのだった。
今回のを見て思ったが、決め台詞よりもむしろ花言葉が毎回出てくることを重視しているらしい。
理之貫が研究室でやってる化合物はゲラニオールっていうんだけど、ゼラニウムから取れるもの。研究の話のついでにゼラニウムの花言葉を言うと先生たちの受けがよかった。プリキュアから得た知識とは口が裂けても言えない。
さて、変身できない二人だが、コッ……いや、謎の青年ガクランVer.によって助けられる。
人質の解放というブレイクスルーを一人でやってのけた青年は姿を消し、ここからはプリキュアのターン。
マリンはいろいろ謎発言をしたが、「やるっしゅ!」は彼女の中では流行ってるらしい。
そしてプリキュア大爆発。
↑大爆発の核を捉えた画像。
↑さらに核を捕えた画像。
かつてここまで一生懸命だったプリキュアはいるだろうか?
ちなみに、大爆発は、HC唯一の手を繋ぐ技である。
あれだな、スナッキー突進の使まわしや、OPの大爆発の使まわしなど、ローコストで、だからこそ演出が栄えるっていうのは印象がよかった。
しかし、そんな二人でもダークの邪気眼の前には歯が立たない。
フローラルパワーフォルテッシモも跳ね返され、ドレスブレイク。
そういや、キュアムーンライトもドレスブレイクしたら下着みたいなパジャマみたいな格好をしていたなぁ。
HCではやられるろシュミーズのような格好になるのです。
ってことは、ダークがやられると……ゴクリッ
大ピンチのプリキュア×2だが、月影ゆりの登場により、「なるほど、そういうことか……」とコナン君よろしくキュアバーローは姿を消してしまったのでした。
謎が謎を呼ぶHC。
一話でいい話+変身戦闘+キャラの成長をやってしまうHCですが、今回は伏線を広げているようです。
どうでもいいけど、もも姉は「私も普通の友達がほしい」っていう心の悩みを持ってたんだけど、月影ゆりさんって普通の友達として見てもらえてなかったんだね。
それもそうか。「静かにしてくれない?」「このゼラニウムの花言葉は知ってるわよね」とすごい上から目線で話しかけといて「それくらい自分で考えなさい」で去っていくウザさ。
なにはともあれあんまり内容はなかったけど、いろいろ新しいことをやった第10話。
しかし前回の予告ではダークのシーンはすべて第1話の使いまわしで、本編には出てこないという。
『※写真はあくまでイメージです』といった感じ。手を抜くときは手を抜いてほしいのでいいんだけど。
第4話、第9話のように、4話に一回くらいの割合で本気回があってほしい。