プリキュアレポート第23話『キュアサンシャイン誕生ですっ!!』。
 その前日、土曜日に『踊る大捜査線3』を見にフジグランまで行った理之貫は、オモチャコーナーにキュアサンシャインの大きなポップを目の当たりにした。
 予告で公開してたとはいえ、一応本編でやってからやろうよという不満を抱きつつ、その翌日に23話を鑑賞する。
 さて、ご存じかと思うが、全作品フレッシュでは23話というのは大きな節目の回であった──というのも、第23話とは『イースの最期!キュアパッション誕生!!』の回。
 そう、7月12日はキュアパッションの誕生日であり、そしてイース様の命日でもある。
 そして四人目のプリキュアがフレッシュメンバーに増えた日でもあった。
 本作品でもその演出を後継しており、この23話ではついに三人目のプリキュアキュアサンシャインが誕生する話となっている。
 しかし、正確にはブロッサム、マリン、フラワー、ムーンライト、ダークに続く六人目であり、一応、プリキュア最多の作品となった瞬間でもあった(5GoGoのミルキーローズは青い薔薇の力で変身しただけでプリキュアではない、と公式発表されている)。
 ストーリーは単純明快。
 いつき三回目のメイン回で、尊敬する兄上の手術を取り上げた30分である。
 いつも明るく、どんなつらい時でも励ましてくれてきた兄が手術への怖さにナーバスになっている。
 手術への恐怖と、しかし妹に情けない姿は見せられないという妹想いのジレミンマ。こりゃ、シスコン変態お兄ちゃんにはちとツライ。
 それって心の花が枯れているというのかどうかしらないが、そんなところをサソリーナのデサトリアンで爆発。
 無駄に武道をしてなかったみたいで、銅像デザトリアン並みの動きをする最強デザトリアンの誕生に、マリ子もブロ子も太刀打ちできない。
 そこで守りの力でキャアサンシャイン登場。
 守りだよ、わたしみんなの気持ちを守りたいだけなの、という顔でボコスカ殴る守りの戦士。
 ルミナス大先生よろしくのバリアで、敵の身体を貫通。ミント並みのチートキャラ。
 HC最大の特徴の一つ、自分で名前を決めるのをうまく演出に使っていたように思う。名前を名乗って終わると印象もいいし。
 でも、なんだろう……あの変身バンクといい、恰好といい、どうにかならなかったのだろうか。
 あと、空中ブーストキックは美翔さんの技……。