今回の金曜ロードショールパン三世 VS 名探偵コナン』!
 なんという企画なんだぁぁぁいろんな意味で!
 宮崎駿も監督として携わったルパン三世、その人気はただのアニメの枠に収まりきれるものでは決してなく、もはや日本を代表するアニメ学、映画学の一角を担っているとさえもいえる。
 一方、名探偵コナンはキャラの使い方や場の見せ方が時代に乗り、他のアニメから一線をかす推理アニメとなって久しい。その地位はすでにドラえもん級に値し、日本の探偵教育の教養となりつつあるのだ。
 そして、今日において、ついにその人気がルパン三世と共演をはれるほどにもなったということなのだ。
 観る前の期待(きっと観てしまうとがっかりしてしまう期待)がいっぱいあった。
 コナンの映画はルパン三世の乗りだから、劇場版的な展開になるのだろうか。
 ルパンといえば、天敵。最低でもマフィアクラスは出てこないと。
 五右衛門は何を切る? ルパンの中でも一つ上の世界の男だ。コナンの世界の何を切るというのだ。などなど。
 しかし、実際、観てしまった。
 ところが、なんだかんだいって面白かったぞ、このやろう!
 コナンキャラの見せ方もうまいし、ルパンキャラの見せ場もあるし、いつもにもましてコナンなんでもできるぞ何で死なないのそこから飛び降りたら死ぬでしょう、あ、五右衛門はいいよ、もっと高いところから飛び降りたとして死ななくたって全然不思議じゃないよ、いやいやしかし、ルパンとコナンの推理イニシアティブ争い衝突最近の『VS』はマジぱねぇッス、レーダーに映らない鉱石が世界中に蔓延したらブリティッシュ計画ですね、分かります、MS戦ですね分かります! そうだよ、銭型の使い方はそうなんだよよく分かってる、麻酔銃だってそうじゃなくっちゃ駄目だ、え、最後のサクラ女王、性格変わりすぎじゃ……「わたしと一緒に、この王冠も盗んでっ」なんだってぇぇ落ち着け、ルパンといえばヒロインロリコンだろ、これは最大の伏線回収なのだよあわわあーたくさんたくさん問題作だ!
 というくらいに面白かった。
 しかも、最後上手くまとめようとしている。
 すげぇ、アニメ史に残る名作だ。
 本当に楽しかった。