購入本
 『プラナス・ガール
 『女装少年アンソロジー
 『魔法少女いすずさんフルスロットル』
 最後のは、なんか『プリキュア5、フル・スロットルGO GO!』を彷彿とさせるネーミング。

プラナス・ガール 1 (ガンガンコミックスJOKER)

プラナス・ガール 1 (ガンガンコミックスJOKER)

 女装物王道。ラブコメ学園もの。
 でも、こういう正統派でさえも少ないというのがこのジャンルの弱み。
 ラブコメのガジェットを実にうまく消化していく作風は、テンポもキャラクターもよく、目を見張るものがある。
 とくにヒロイン(もちろん♂)のかわいらしさには重々、気を使っていて、
 このマイナージャンルの王道展開を支える確かな土台となっている。
 これもあっさり読めるので万人向け。ヒロインも女の子にしか見えないし。

女装少年アンソロジー (ガンガンコミックスアンソロジー)

女装少年アンソロジー (ガンガンコミックスアンソロジー)

 まあ……みなまで言わなくても、懸命な諸君らならばどういった冊子かは想像にかたくなかろう。
 評価が二極化するこの作品。表紙を描いた人が中の漫画を描いていないという詐欺本。
 でも、結構面白かった、いろんな意味で。
 とくに最後の作品はミステリー。女装少年だからこそ栄える女装少年トリックだった。

[rakuten:book:13147119:detail]
 『東方儚月抄 月のイナバと地上の因幡』を描いた作者さん。
 はっきりいうと東方公式本であることと、うどんげフィギュアがかわいいこと以外に楽しめなかった本ではあるが、
 秋☆枝さんのようなケースもあるかと思って買った。あと魔法少女とかいわれたら買うしかあるまい。
 しかもフルスロットルだしね。
 内容は犬耳魔法少女のほんわかドタバタ日常もの。
 しかし、魔法少女の社会的な地位がどういうものなのか、いまひとつ設定がゆるい。
 それが魔法少女の肝だと思う。
『魔法が使えたら』っていう希望が根幹にあるジャンルで、それは日常という常識に対するいわゆるイレギュラーであり、
 それゆえこの世界では魔法がどれだけ認められているのかを明確にしないといけない、と思う。
クドリャフカⅢ式魔法笛、展開っ」「グリドルボーン九重式魔法笛、展開」
 とか言って、魔法アイテムを召喚して大きな魔法を使う。名前の由来は何だろう?
 でも、あるキャラのアイテムが等身大の人型だったりするんだけど、まったく意味がないとかどうなのだろう。
 あと、すっごい雰囲気漫画だからなぁ、ドタバタしきれていないうえ、ほんわか日常としても微妙。
 むー、でも、まあ魔法少女だしなぁ、フルスロットルGOGOだからなぁ……。