SH@PPLE―しゃっぷる―(8) (富士見ファンタジア文庫)

SH@PPLE―しゃっぷる―(8) (富士見ファンタジア文庫)

『SH@PLLE8』読了。
 ドラゴンマガジンに連載された作品を束ねた短編集第二弾ということで、基本的に本編の内容はほとんどゼロ。
 この終盤にいきなり新キャラが2人も増えるんで一瞬焦ったが、そういうこと。
 かなり仕掛けのあるのラブコメ話や、一つのコンセプト(中二成分)に専念したラブコメや、あとどうでもいいラブコメや、うっかり感動してしまいそうになるけどよく考えるとそんなことはなかったぞというラブコメなど6話が収録された一冊(ラブコメじゃない話が多かったように思うけど)。
 評価できる点は、最後の話以外、女装男装入れ替えが絡んでいる点だと思う。
 病気で家で寝っころがってるだけの話なのに、ストーリーの主題を提示する手段に『入れ替え』を用いているのは面白いと思う。
 これは正統派双子トリック小説かもしれない。
 そんなSH@PLLEも、あとがきを読む限り9巻で最終巻となるようです。
 楽しみであるとともに寂しいですね。